2024/11/18 18:18
AKARI HOME FRAGRANCEのブログをご覧いただきありがとうございます。
フレグランスのノート、例えばベルガモットなどはどのような経緯で表記されるのかを綴っていきます。
各香水ブランド、香りメーカーによっても異なりますが私が作るフレグランスを例に解説していきます。
単純にベルガモットオイルやレモンオイルを調合しているものは、トップノート欄に「ベルガモット、レモン」と記載しています。
合成香料で例えばシトロネロールというバラ様の香料を使っているものにはノート欄に「ローズ」と記載することもあります。
その他、天然香料とケミカルを調合してガーデニアやローズ、アップルなどの香りをフレグランスに入れる際には「ガーデニア、ローズ(アコード)、アップル」などと記載します。
天然香料の「オイル」と「アブソリュート(abs)」は抽出方法が異なります。
私の作るフレグランスだけでなく凡ゆる香り製品に通じることなのですが、よって、単純に「ローズ」と表記されている場合は"いくつかの香料でローズの香りを組み立てられたもの"か"ローズ系合成香料(1種類のものもあれば多種類もあり)"や稀に天然香料のローズと推測できます。
なぜ、稀と記載したかと言うとほとんどのケースで天然のローズを用いる場合は天然香料、またはローズオイル(オイルの表記で天然とわかる)と記載したほうが圧倒的に有利だからです。
また天然香料が高く合成香料が安いというのも必ずしも当てはまるわけではありません。
ローズの香りを構成するのに必須なダマセノンというケミカルは高価な部類に入りますし、天然のベチバーオイルと合成のベチべロール(ベチバー様の香り)とでは価格が然程変わりません。
香りの世界は奥が深いです。飽くなき探究心がわくわくします。